2025年大阪・関西万博におけるポルトガル館は、開始早々から大きな盛り上がりを見せています。開幕初週で6万人以上が来場し、多彩なプログラム、ポルトガル料理の味わい、そして文化体験を楽しみました。マスコットキャラクター「UMI」やレストラン、ショップも人気を集め、ポルトガルの魅力をお土産として持ち帰る来場者が後を絶ちません。5月3日、来場者数が20万人に達しました。
4月は、音楽とアートを通じてポルトガル文化が存分に発信されました。TUMIの学生たちによる感動的な演奏や、約500年前の日本とポルトガルの交流に由来する「南蛮音楽」の披露、アントニオ・ピニョ・ヴァルガス氏やアレシャンドレ・ソアレス氏のコンサートなど、個性豊かなプログラムが来場者を魅了しました。

美術分野では、伝統と革新をつなぐ展示が行われました。フェルナンダ・フラガテイロ氏は、ポルトガル北部の伝統工芸にインスピレーションを得た絹のインスタレーションを発表。アナ・アラガオン氏は、日本への想像上の旅を描いた作品と南蛮屏風を展示し、日葡の歴史的なつながりを表現しました。また、バルバラ・サイス氏がキュレーションを手掛けたグラフィックデザイン展では、ポルトガルの50年にわたるビジュアル表現と社会的変化が紹介されています。
ポルトガルのパビリオンは、活力と感動に満ちたスタートを切りました。文化こそが、国と国を結ぶ対話の架け橋となることを証明しています。