大阪で祝うポルトガル館の万博70遺産

1970年の大阪万博での歴史的な参加から半世紀以上を経て、ポルトガルは再び大阪を訪れ、日本で初めて開催された万国博覧会における建築的・芸術的なビジョンを讃えました。

2025年9月4日と5日、ポルトガル館には数百人の来場者が訪れ、1970年のポルトガル館を設計したフレデリコ・ジョルジ、アントニオ・ガルシア、ダシアノ・ダ・コスタの仕事に敬意を表しました。

「2025年大阪万博と隈研吾氏が設計したポルトガル館で、ダシアノ・ダ・コスタの家族を代表できたことは大変光栄でした。私の父がフレデリコ・ジョルジやアントニオ・ガルシアと共に手がけた1970年のポルトガル館を紹介する展示に参加できたことは、非常に感動的で、彼の遺産を祝う貴重な体験でした」と、展示会に参加したダシアノ・ダ・コスタの娘で建築家のカタリナ・コッティネリ氏は述べました。

プログラムのハイライトは、リスボン市公文書館のビデオテカとアトリエ・ダシアノ・ダ・コスタの協力により制作された未公開映画の上映でした。映画は、作者の個人アーカイブや各種機関のコレクションから発掘された未公開資料をもとに構成され、観客をポルトガルの展示史における最も重要な章のひとつへと誘い、国家表現の言語としてのデザインの役割を振り返らせました。

調査・制作・キュレーションは、アトリエ・ダシアノ・ダ・コスタとジョアン・パウロ・マルティンスが担当し、複数の文化・アーカイブ機関が協力しました。アトリエにとって、パビリオン建設から55年後に大阪に戻ることは大きな誇りであり、ダシアノ・ダ・コスタの作品を継続的に評価し、彼の同時代の仲間であり友人でもあるフレデリコ・ジョルジェやアントニオ・ガルシアを紹介する取り組みをさらに強固にしました。

この展示は、20世紀ポルトガルのデザインと建築を代表する3人へのオマージュであるだけでなく、彼らの作品の現代性と新しい世代のクリエイターに与え続けるインスピレーションを示すものでもありました。

「2025年大阪・関西万博のポルトガル館で開催されるダシアノ・ダ・コスタ展は、1970年の大阪万博でポルトガル館を設計した建築家を称えるものであり、深い象徴的意義を持っています。彼の遺産は現代のデザインと建築にインスピレーションを与え続け、過去と現在をつなぎます。このオマージュは、彼の生誕95周年と重なることで、さらに特別なものとなりました。ポルトガルの建築とデザインを代表する人物への正当な讃辞です」と、2025年大阪万博ポルトガル館館長のベルナルド・アマラル氏は述べました。

この取り組みは多くの観客を引き付け、文化遺産や、国際的なデザインと建築の舞台におけるこれらのクリエイターの決定的な貢献への関心の高まりを示しました。