2025年大阪・関西万博のポルトガル館では、10月1日にラテンアメリカ開発銀行(CAF)による特別セッションが開催されました。CAFは、ラテンアメリカおよびカリブ地域における持続可能な成長と統合を推進する地域開発銀行です。
このセッションには、CAF生物多様性・気候技術支援ディレクターのイグナシオ・ロレンソ氏が登壇し、ポルトガルおよびラテンアメリカ・カリブ(LAC)地域における海洋保護、海洋資源の持続可能な利用、沿岸生態系の管理、気候レジリエンスに関する取り組みを紹介しました。
ポルトガル館のテラスで行われた本セッションでは、持続可能な海洋の未来に向けた国際協力の戦略的重要性が強調され、CAFがLAC地域をブルーエコノミーのリーダーとして位置づけようとするビジョンが示されました。

気候変動や食料安全保障、持続可能な経済への移行といった緊急の課題に直面する世界において、ラテンアメリカとカリブ地域は多くを提供できます。地球の60%以上の生物多様性を有し、豊かな食文化と伝統、そして独自の革新性と協調精神を持つ同地域は、未来社会の形成において主導的な役割を果たすことが期待されています。
CAFは、スペイン、ブラジル、コロンビア、ペルー、そしてポルトガルの各パビリオンと共に、持続可能性、イノベーション、文化、国際協力に関する魅力的な体験やハイレベルなプレゼンテーションを展開しました。
今回の取り組みにより、ポルトガル館は、海洋を対話、アイデンティティ、そして持続可能な発展の場として推進するという自らのコミットメントを改めて示し、大陸をつなぎ、協働的な行動を促す議論や取り組みを発信しました。